「化けますよ!」
4月の宮崎合宿。暖かく包み込むような日差しの中、ワールドカップ(W杯)に向けて準備していたラグビー日本代表。練習終了後、その感想を求めると汗だくのFLマイケル・リーチがそう発した。
社会人になったばかりのリーチは、日本代表選手の中では最年少の22歳。父がニュージーランド(NZ)人、母がフィジー人だ。高校から北海道の札幌山の手高校に留学し、大学は東海大学へ進学、今年で来日して8年目。日本語も流暢で、将来の目標は「母校の先生になること」。
リーチを初めて生で見た印象は、今でも強く残っている。彼が大学1年生のときだ。